円高の進行と、日経225指数が前日（12日）に1,213ポイントの急騰を記録したことによる利益確定の売り圧力が加わり、また3連休前の投資家の様子見の影響で、日経平均は13日軟調に推移しました。終値は0.68%下落、251.51ポイント減少して36,581.76ポイントで取引を終え、9営業日中8回目の下落となりました。
なお、日本株式市場は来週月曜日（9月16日）、**国民の祝日「敬老の日」**により休場します。

東証株価指数（TOPIX）は終値で0.82%下落（21.36ポイント減少）し、2,571.14ポイントで取引を終えました。8営業日中7回目の下落となっています。

東証Primeでは、358銘柄が上昇、1,233銘柄が下落、50銘柄が横ばいとなりました。今日の東証Primeの取引額は4兆2,172億円で、178日連続で3兆円を超える活発な取引が続いています。

業種別の動向を見ると、33業種中6業種が上昇し、海運業が最も大きく上昇し、次いで鉱業、鉄鋼業、空運業が続きました。

MoneyDJ XQグローバルウィナーシステムのデータによると、13日日本株式市場の終値（台北時間14時00分）時点で、円相場は対ドルで0.63%上昇し、140.84円となりました。最も高い時には140.63円に達し、2023年12月28日以来の高値を更新しました。

日本銀行（BOJ）の政策に関しては、田村直樹氏が9月12日に「利上げを段階的に進め、最低でも1%程度まで引き上げるべき」と発言するなど、日銀総裁の植田和男氏と同様の「タカ派」的な発言が相次いでいます。

日本の半導体関連株が上昇しています。半導体製造装置大手の東京威力科創（TEL）は1.72%上昇し、テスト装置メーカーのアドバンテスト（Advantest）は1.30%上昇、ウェーハ切断機メーカーのDISCOは1.91%大幅上昇しました。

一方で、事務機器大手のリコー（Ricoh）は2.93%の急落。リコーはグローバルで2,000人のリストラを計画しており、これはペーパーレス化に伴う事務機器市場の縮小が主な原因です。

また、小売業大手のセブン＆アイ（Seven & I）は2.12%下落。カナダのコンビニエンスストア大手Alimentation Couche-TardがSeven & Iに対する買収額を引き上げるとの報道が影響しています。

韓国株式市場は本日も続伸しました。韓国総合株価指数（KOSPI）は13日、0.13%（3.32ポイント上昇）して2,575.41ポイントで取引を終え、2営業日連続の上昇となりました。

韓国市場は明日から5日間連休に入り、来週月曜日から水曜日（9月16～18日）は「中秋節」のため休場します。

MoneyDJ XQグローバルウィナーシステムのデータによると、**13日韓国市場の終値（台北時間14時30分）**時点で、**ドルは対韓国ウォンで0.50%安（韓国ウォンは高）**となり、1,328.91ウォンで取引を終えました。

韓国の主要企業のパフォーマンスを見ると、サムスン電子が2.87%の急落、メモリ大手のSKハイニックスは3.55%の大幅下落を記録しましたが、現代自動車は2.16%大幅上昇しました。

編者まとめ

日本の株式市場は、利益確定売り圧力と連休前の様子見ムードが重なり、下落傾向が続いています。一方で、円高の進行と日銀の利上げに関するタカ派的な発言が注目されています。日本の半導体株が上昇する中、リコーやセブン＆アイの業績悪化が市場に影響を与えています。

Tips

この記事は参考のためだけに提供されており、いかなる形式の招待、勧誘、呼びかけ、誘引、声明、提案または推薦を構成するものではありません。読者は個々の独立した思考に基づいて投資判断を行うべきであり、関連する提案により損失が生じた場合、著者は一切の責任を負いません。